わたくしごとではございますが  教会長    

 わたくしごとではございますが、去る10月22日に、おかげさまで還暦を迎えました。本当にありがたいことと、心からお礼申し上げる次第です。

 年を重ねるにつれ、いわゆる「老化」は避けられない者の、ここまで大病をすることなく、元気に来させてもらえたことは、神様からの何よりのプレゼントであり、両親が元気な身体に産み育ててくれた賜物だと改めて感じます。

 40才を迎えた時、孔子の「不惑(まどわず)」を揶揄して「惑惑(わくわく)」の四十代と勝手に思っていました。それからもう20年。「耳順」の年を迎えたわけですが、これは孔子の言葉どおり、人の言葉を素直に聞き入れ、道を外すことなく、自分の思いを実践せねばと思っています。

 つくづく感じることは、私は本当に人との出会いに恵まれているなあということです。誰でもそうだと思いますが、自分の人生の様々な場面転換を機に、新たな出会いが生まれています。この出会いを放置しておくわけにはいかず。人と人とをつなぐ役割が自分に与えられているように思えます。以前、本欄で「BOND」という意味について書かせていただいたことがあります。ボンド=接着剤として定着していますが、本来の意味は「絆」「結びつき」という意味があります。

 人との出会いは、時にお金では買えない素晴らしい「財」を生み出します。これを自分のものだけにせず、また人につなぎ結びつけていく役割が大切だと思います。例えばおいしいお店と出会います。それを他の人に紹介し、実際に連れて行く〜その方においしいと喜んでいただけると自分もうれしくなりますし、お店の方も喜びます。さらに、連れて行った方がまたそのお店に行く〜お店が儲かる…喜びの輪が広がります。

 名張教会がそういう場になれたらと、いつもそう願っています。そして、自分が神様と人をつなぐ「BOND」の役割を、還暦を迎えてなお一層、大切にしていきたいと念願しています。これからも様々なご用に使っていただけるよう、飲み過ぎに注意しつつ「うれしく楽しくありがたく」努めてまいります。

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